2016年6月6日月曜日

就職してからずっと感じてた会社での「成果」や「結果」についてのモヤモヤ

22歳で大学卒業して会社(受託、あるいは客先出向/常駐メインのシステム開発下請け→Webサービス企業→一年の無職を挟んで情報セキュリティ系)という組織に入って10年以上経ったが、どうも評価面談での「成果」や「結果」について、微妙にモヤモヤしてたのがあった。

それが、最近少し氷解したのでメモ。

就職してからこちら、自分が「成果」「結果」として言える・言いたくなるモノと、会社が評価面談で「いやいや、君、あれもこれもやったでしょ、あれが成果であり、結果でしょ」と言ってくれるモノが、いつもいつも食い違う。ずれてる。
会社が違っても、評価面談のたびに、そんなやり取りがある。

自分の中では、仕事上必要に迫られて実施した作業は全て、「自分から発案したのではないので、自分の成果ではない、結果ではない」という感覚がずっとあった。
そのため、たとえその途中で自分のアイデアや考えなどを元にしていろいろ試行錯誤しても、大本は会社・組織ドリブンなため、どこか、自分の成果・結果として吹聴できない、という気後れがあった。

じゃあ自分が自信をもって成果や結果だと言えるのはどんなものかというと、自分の直感や感覚に基いて、その作業の目的から自分が発端で、嗅覚に基いて自分で全てを差配して、作品として作り上げたものになる。作品としてでなくとも、何らかの第三者評価は得られたもの。それが自分の中での成果であり、結果である、と、それだけはいつも、子供の頃から確信できてた。

例えば1年間ニートしてたときの技術ブログ、魂と直感を塗り込めて調べあげて、話の筋を必死で組み立てた技術ブログが2本、はてなブクマで3桁行った。まぁ、今時技術ブログでしっかり調べたもので内容もしっかりしてればいまどき、はてなブクマ3桁は普通にありえるが、しかし自分がそのような記事を書いて、しかもある程度ポジティブなブクマコメントも貰えているのは、人生に自信を与えてくれた成果である、と言える。
ブクマの数ではさほどでもない記事であっても、たまに「マニアックで役に立った」という趣旨のブクマコメントをもらえると、「してやったり」という感じで嬉しくなる。こういうのを「成果」や「結果」として喧伝したくなる自分がいる。

ソフトウェア開発にからめれば、業務で作ったものはどうしても、業務上のルールに従ったり、命名規約や構成・設計など、いろんなバランスを取ったものになる。そのため、自分の感覚・直感に基づいたバランスではないため、なんとなく「作品」として確信を持てない。「共同作品」としてなら、まぁ・・・。
それよりは、自分でゼロから一切合切作ったソフトウェアの方が、「成果」として喧伝したくなる。とはいえ、自分しか使わない自己満足な出来なので、「結果」としてはよろしくない。ただ、よろしくない、ということをある意味自信持って受け入れることは、できる。それは甘えかもしれないが、しかし自信のうちだろう。

結局のところ、自己表現として自分の世界を自分で精緻に組み上げたもの、それが自分の中では成果であり、それが受けた評価は結果として、良かろうと悪かろうとある種の甘えと自信を持って受け止められるのだろう。
ソフトウェア開発は、自己表現の方法の一つに過ぎない。最近の自己表現としては、技術ブログや、このブログなど、文章としてのほうが多い。

会社としての仕事は、どうしても「稼ぎを得るための手段」という枠内になってしまい、そこに自分の人生の目的をうまく持ち込めない。特に、最近のITサービス業で重要となるWebサービスの開発はそうで、どうにもこれがうまく、自分の中での成果の質とマッチしない。それが組織として必要なら、やるが・・・しかし、どうしてもビジョンを示すとか、そうしたリーダーシップについて違和感が消えない。端的にいうと、「そうしたことがしたくない」。自分の中で、そのような動機が空っぽなのだ。なんというか、モチベーションというか興味が湧かない。24時間そのことを考えられない。

一方でお客様向けのWebコンテンツを書くという仕事を最近少しやってるのだが、こちらは全く違和感なく受け入れられ、自発的な動悸も湧くし、自分の中の成果の質ともマッチする。ようするに、24時間そのことを考えることができる。

自分がハイになってアツく語れるのも、マンガや美術作品などでそうした、作者個人の世界観が緻密に組み立てられ、塗りたくられ、内容的にもラッキーな事に自分にマッチしたものになるが、そうした作品についてはいくらでも語りたくなる。

ビジネスリーダーが自分のビジネスについていくらでもアツく語れるのと同じように、私は、自分が興味を持って調べて記事として書き上げた内容や、これから書きたい内容についてアツく語れる、語りたい。

まぁ、その辺を今後はうまく、会社に寄せてければなぁ、と、そんなことを考えてる。

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